「チタン針」のすすめ

(左)チタン針 、(右)クローム針 /ともにDB×1

ゴールド色の外観が特徴

「チタン針」のすすめ

家庭用タイプのチタン針 (オルガン HA×1 PD)

チタン針はその「耐摩耗性、耐久性」の高さ(2)から主に以下のような特徴をもっています。

ハード素材など負荷がかかる条件においても針の直進性に優れ、より安定した縫いを得ることができる。
➝ 針折れや目飛びがしにくい

クロームやニッケルなどを表層材とする標準仕様の針よりも、針先端の摩耗が少なくスムーズな縫いが持続する。
➝ 針先摩耗による、パッカリング(3)や糸引け(4)の防止

 

お値段は標準仕様の針よりも少しだけ高くなってしまいますが、劣化しにくい事で針交換の頻度が減りますし、針に起因するミシン本体への負荷やトラブルのリスクを減らす事ができるメリットがあります。

縫い心地もとても快適で、当店では初めて使用される方にとても好評いただく事が多い針です。

なおオルガン以外のメーカーにおいてもチタン針は販売されており、ドイツのグロッツ•ベッケルト社のもの(PDではなく、GEBEDURという表記)もおすすめです。

「チタン針」のすすめ

左から、グロッツ・ベッケルト(DP×5 GEBEDUR)、
オルガン(DB×1 PD)、オルガン(HA×1 PD)

「チタン針」のすすめ

オルガンの家庭用タイプ(HA×1 PD)は10本入りでの販売となります。

「チタン針」のすすめ

オルガンはPDという表記

「チタン針」のすすめ

グロッツはGEBEDURという表記

各メーカー、号数や規格のバリエーションがありますので、ハード素材のみの用途に限らず、安定した運針を求められる方にはぜひ一度お試しいただければと思います。

 


 

(1) シルバー色のクロームやニッケルと違い、窒化チタンはゴールド色の外観をしている。
(2) クロームメッキ針との比較にて、約2倍の硬度特性と約5倍の耐摩耗性を有するとされる。(オルガン社比)
(3) 縫製物が波打ったり歪んだ状態で縫われ、糸張力により固定されてしまうこと。
(4) 生地の繊維が引っ張られて織り糸が移動する事で、生地の一部がひきつれたような状態となること。